新国立劇場「パッション」
○2015年11月3日(火・祝)13:00〜15:55
○新国立劇場中劇場
○1階19列33番(1階19列目下手側)
○ジョルジョ=井上芳雄、フォスカ=シルビア・グラブ、クララ=和音美桜、リッチ大佐=福井貴一、タンブーリ軍医=佐山陽規、ルドヴィク/リッツォーリ少佐=原慎一郎、トラッソ中尉=伊藤達人、バッリ中尉=KENTARO、ロンバルディ軍曹=藤浦功一他
○翻訳:浦山千鶴、訳詞:竜真知子
音楽監督:島健、小林恵子指揮
○宮田慶子演出


 全体的な批評は初日と変わらないので、こちらをご参照下さい。
 初日、2回目に見落としていた点を中心に補足のレポートをします。
(なお、この日はある会員向けの貸切公演。このため他の日の批評に記した公演回数には含めていません。)

 客席が暗くなり切らないうちに指揮者が登場し、ドラムを鳴らしながら暗転へ。
 第1場、この日のクララはスムーズに着替え。
 各場面に使われるスクリーンは縦長が5枚、その他に"Flashback"などで使われる、より幅広のものがもう1枚。
 第3場終盤のフォスカのソロで"We hear music."を「二人はメロディ」と訳す。
 第4場、ジョルジョの休暇が認められると、トラッソは不満そうに席を立って下手へ退場。

 休憩になってホワイエに出ると、外から差し込む日光が♪ああ、まぶし過ぎる〜

 第8場、"Flashback"での福井の高音は何とか持ちこたえる。は高音が不安定、フォスカの両親の「オーストリア、ルドヴィク伯爵」のフレーズの1回目はこの日もユニゾン。どうやらあえてそう歌わせているようだ。ルドヴィクの愛人役の中村美貴の歌だが、この日は歌詞が聴き取りやすく素晴らしかった。
 第9場、倒れたフォスカを置いて上手へ退場しかけるジョルジョ、立ち止まって大きくため息を付いてから戻り、彼女を抱き上げて下手へ退場。
 第13場、"Farewell letter"を読んだジョルジョは立ち上がって手紙を握りつぶす。上手上段にいるクララの前に立って二重唱を続けるが、2人の向く方向が異なる。
 第15場、決闘の後のジョルジョのうめき声はあらかじめ録音されたものが流される。今日の席ではバンダなどのスピーカーから流れる音と生オケの音の区別がわかりやすかった。

 この日カーテンコールでオケのエンディングテーマが終わった後再び幕が開き、井上、グラブ、和音他による会員向けの挨拶及びサプライズ・パフォーマンス付き。ちょっと得した気分。

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